雑談はコーヒーと共に

ダラっと好きな事について語り合いましょう、コーヒーでも飲みながら。

アーサー王の物語を読んでいるんだけど

思ったよりも自分の記憶が正しくて驚いているのよね。

皆さんが知っているアーサー王の物語はどんなものですか?私の最初の印象では、色々なバリエーションがあるので、人によって違うアーサー王の物語を知っているのだと思っていました。あとは魔術師マーリンがどう生まれたのかとか、そういう部分も物語によって違う説明がされてそうだなって。

いま井村君江さんの『アーサー王ロマンス』の序盤を読んでいるのですが、井村さんの説明でもアーサー王関連の物語はあちらこちらで色々な物語と結びついたり、どこかの誰かが修飾して付け足していって出来上がって行った物語群だと言ってるんですね。

一般的に知られているアーサー王の物語は何だろうか。多くの場合は選定の剣を引き抜いて王として選ばれた話でしょう。『アーサー王ロマンス』でまとめられた王の話を読むと、驚くほど記憶との差がない。

マーリンが地中の中に二匹の龍がいると言い当てる話もどこかで読んだことがあるんだけど、その話はシンボリズムの塊で(一応、全てが予言)あまり小さい僕には意味が分からなかったし、どうせ後から付け加えられたマイナーなバリエーションの一つだろうと思っていた。するとこれが『アーサー王ロマンス』にも書いてあるんだな。

案外、子供向けの物語集や童話集はよくできているのかもしれない。実際、アーサー王も子供向けに編集された物語集で読んだと思うし(イソップ童話シリーズとか、偉人の生涯シリーズとか、そんなやつ)。今の時代は分からないが、当時読んでいた本はよく作られていたのかもしれない。

自分の知ってるアーサー王伝説は基礎の基礎ですらないだろう、とずっと思ってきた自分からすると嬉しい誤算です。Fate作品で盛り付けまくられた自分の円卓知識も案外間違っていないのかもしれない。

まだ読んでいる途中で、これからエクスカリバーの話とかも出てくるし、トリスタンとイゾルデの恋愛譚もちゃんとあるようなので、楽しみに読み進めていこうと思っています。

いやー、興味のある内容だと何の摩擦も感じずにスムーズに読めるね。