雑談はコーヒーと共に

ダラっと好きな事について語り合いましょう、コーヒーでも飲みながら。

『ナナのアクアリウム』がよかった話

元々僕はよくインターネットでイラストを漁るのが好きなのですが、だんだん漫画にも手を出すようになって結構Web上で漫画を読むようになりました。というか、Twitterとかでまず数話漫画を無料で読ませてくれる宣伝方法が盛んになったということでしょう。僕個人としては楽しんでます。

最近巡り会ったのがこの作品。

中西芙海さんの作品『ナナのアクアリウム』です。とても良かったです。Twitterで読んで、Twitterとはちょっと違う展開のWeb版(と呼べばいいのか?)を読みました。人間と他の生物が育む関係を描いた作品でもありますが、ちょうど良いくらいに微笑ましくまた考えさせられる作品でした。おてんばなナナちゃんも普通に可愛い。

僕が読んだ時点では最終話がまだ公開されておらず、まだかまだかと楽しみにしてましたが、それが最近公開されました。単行本にもなるようで、その影響で最後の数話は非公開になるようです。みんな、読むなら今だぞ!良ければ買ってあげてね!詳しくはないですがこういう時は単行本の売り上げ本数とかは漫画家さん達にとってはとても重要だと思うので。Webページの最後らへんにAmazon等のリンクがあります。僕は欲しいものリストにまず入れておきました。

ネタバレはしたくないのであまり詳しくは説明しないのですが、終盤は少し衝撃的(って程でもないですが)な急展開があります。そこで主人公二人はすごく苦しむわけですが、「罰なんて自己満足にすぎない」という思いに、もう一人の「そんなこともわからなかったバカな私たち」という思いが応答の形で続くのはグッときました。最後に二人の関係性についての答えをナナが出すシーンがあります。「私とあなたは 私とあなた」。

自分とは決定的に違う相手を前に、その共存の難しさに、人間って苦しみますよね。人間同士ですら「私はこうだから」「貴方はああだから」と常に衝突や摩擦を感じます。そもそも違う生物である二人が、お互いの立場や主観がある故に苦しみますが、最後にはそれでもその結論を見出していくことには考えさせられました。

深く読みすぎな気もしますが、絵柄や各シーンの可愛さと面白さ、そこから語られる若干ダークな現実、バランスの取れた作品だからこそ最後まで気軽に読めつつも、真剣に考えるきっかけにもなったのだと思います。

なんか久しぶりに良い!って感じられる作品に出会ったなー。Web版のリンク貼っときます。

matogrosso.jp

2023.1.30 追記: 作者さんが感想を欲しがってました!

一応、下に感想を送れるフォームのリンクを貼っておきます。僕も勇気が出たら書こうかな。 matogrosso.jp

単行本のリンクも一応貼っときます。

2023.1.31 追記: いきなりTwitterからのアクセス数が増えたので不思議に思ってたら、どうやら作者さんがツイートしてくださっていたよう。え、めっちゃ嬉しい。こんな幼稚な記事を急にたくさんの方が読みにきてくださってて、正直とても恥ずかしいです。でも作者さんが喜んでくれたので私としても書いて良かったな〜って思いました。大したブログではないですが、見にきてくれただけでも大感謝です。ありがとうございました。